3Dレーザースキャナー測量
3次元レーザースキャナーは、離れた所から高精度で座標値データ(X,Y,Z,RGBと照度)を瞬時に取得します。パノラマ広角(360×60度)でスキャニングするため、一度に大量の点群データを取ることが可能です。そのため、スキャナー本体を移動させる回数が極端に減り高精度が得られます。カラースキャニング(True RGB)やデジタル画像の取得が可能で、図面の作成のとき、簡単にトレースできます。また点群データは3次元モデル化でき、自動でエッジ抽出も可能です。
特徴
- 位置情報が瞬時に測定可能で(X,Y,Z,RGBと照度)、350mまで計測できます。人が近づけない災害箇所等でも活用可能です。
- データと写真の重ね合わせが可能です。
- 計測データの事前と事後の比較が可能です。
- 3次元完成予想図を段階的に見ることが可能です。(地元説明会等でも効果が期待できます)
- 土量計算や面積計算及び断面計算において、任意の箇所で計算が可能です。
- CADデータとして活用可能です。
- 維持管理システムやGISに利用可能です。
適応分野
- ダム周辺の測量
- 構造物の出来高管理
- トンネルの断面内空変位や擁壁の変位計測
- 法面のコンクリートの厚さ測定や施工前後の覆工の厚さ計測
- 文化財の3次元アーカイブ(寸法データや横断データの保持)
- 遺跡の修復やモデリング
- 都市防災と景観
- 原子力施設、プラント
- 動体観測
- 形状&土量観測
- シミュレーション
- 機器レイアウト
- 工場施設(自動車、部品製造関連)
- 公園管理台帳
- 測量/土木(地形、橋梁、鉄道、レール、建設物)
- エンターテイメント(VR)
- 森林調査
- 大型機械のモデリング(形状確認、品質検査・計測、破損状況のチェック)
- 建設過程の状況検査
- 事故現場の3D保存と検証&簡単に図面化
- 舗装わだち掘れやひび割れ発見等の保守業務
- 機械据付の誤差確認
- 周辺構造物(電線や鉄塔)の遠隔計測
- 災害・崖の崩落危険箇所把握
- 配管等の管理図面作成、モデリング
上記を時系列に管理することで構造物の変位を3次元データで管理し、維持管理システムやGISに利用できます。
3Dレーザースキャナー GS200
GS200を使った、高速・高精度・自動デジタル写真撮り機能内蔵型の350メートル長距離用3次元レーザスキャナー測定機を利用しています。
GS200は、高精度・長距離タイプのスキャナーです。
通常200メートル、オーバースキャンモードを使えば350メートルまで計測でき、ダム周辺、がけ崩れ、山間部の測量に最適です。その他、カラースキャニング(RGB True Color)や照度(ルミナンス)を実行できます。
またGPS、トータルステションと同時に使用できることで、データ合成にかかる時間を極端に軽減できるようになりました。
レーザスキャナーには航空機搭載型と地上型がありますが、精度や測点間の密度、急斜面地形への機動性やコストの面で、地上型レーザスキャナーが近年注目されています。当社の3次元レーザスキャナー(GS200モデル)は、測定対象物(地形や構造物など)から大量の測点を取得し、コンピュータ上でリアルタイムに面的形状を表示します。危険地域での測量から解放され、短時間で高精度の成果品を作成できるため、測量と設計のコスト削減につながります。測量は今後、2次元から3次元のデジタル化へと進みます。また文化財・遺跡のデジタルアーカイブや図面化にも多く利用されています。
ニコン・トリンブル社のレーザスキャナーの主な特長は、高精度、長距離計測、RGBの取得です。写真の同時取得と貼付け機能で、従来の写真測量と同じ作業を誰でも簡単に行なえます。その他レーザースキャナーは、ビルや家屋などの改修や取り壊しで必要となる図面作成に最適です。